企画展

企画展「草野心平の旅 所々方々」

会期 2024年4月20日(土)~6月23日(日)
休館日 毎週月曜日、4月30日、5月7日(4月29日、5月6日は開館)

 詩人・草野心平(くさのしんぺい 1903~1988)は、「天」「富士山」「蛙」「石」などを主題に、生涯で1,400余篇の詩を残しました。心平は、詩だけでなく、多様な分野で精力的に活動しましたが、その一つが国内外への様々な理由での移動、つまり「旅」です。心平は弱冠18歳で中国広州に渡り、嶺南大学に入学しましたが、在学中も香港や韶関(しょうかん)に著名人を訪ねたり、帰省中に京都や水戸に足をのばしたりと、ごく若い頃から移動をいといませんでした。
 本展では、心平の「旅」を取り上げ、心平が訪れた国内外の各地を紹介しながら、「旅」を主題とした心平の作品、関連する自筆原稿、書、画、書籍や身のまわりの品等を展観し、新たな視点での詩人の魅力を紹介します。

会期中の催し

ギャラリートーク
2024年5月11日(土)、6月1日(土) 14時~14時30分
学芸員による展示解説です。
※要観覧券、申込不要

企画展「古関裕而展 ―裕而と金子の往復書簡―」

会期 2024年7月13日(土)~9月23日(月・休)
休館日 毎週月曜日、7月16日、8月13日、9月17日(7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館)

 福島市出身の作曲家・古関裕而(本名=勇治 1909~1989)は、「長崎の鐘」「とんがり帽子」などのほか、一世を風靡したNHKラジオドラマ「君の名は」の主題歌の作曲でも知られています。また、全国高等学校野球大会の歌「栄冠は君に輝く」や「オリンピック・マーチ」など、映画、演劇、スポーツ、校歌や社歌等、幅広い分野の作曲を手がけました。
 本展では、現在も歌い継がれ、聴き継がれる作品を残した古関が、妻となる内山金子(1912~1980)と交わした若き日の書簡を展観し、その生涯と代表作品を紹介します。あわせて、詩人・草野心平との知られざる交流も紹介します。

会期中の催し

ギャラリートーク
2024年8月3日(土)、9月7日(土) 14時~14時30分
学芸員による展示解説です。
※要観覧券、申込不要

記念講演会「古関裕而と妻金子」
2024年8月18日(日) 14時~15時15分
出演 古関正裕氏(古関裕而長男、ライブユニット「喜多三」シンセサイザー)、鈴木聖子氏(ライブユニット「喜多三」ヴォーカル)
会場 文学館小講堂
聴講 無料
定員 70名(先着順)※要事前申込
申込方法
いわき市立草野心平記念文学館に電話(0246-83-0005)または以下の申込フォームによりお申し込みください。代表者氏名、お住まいの地域、電話番号及び参加者全員の氏名と年齢区分を伺います。
※申込期間:7月3日(水)~8月6日(火) 9時~17時(休館日を除く) 定員を超えた場合は抽選となります。
申込フォーム

ハーモニカコンサート
2024年9月8日(日) 14時~15時
出演 泉ハーモニカクラブ
会場 文学館アトリウムロビー
鑑賞 無料
定員 70名(先着順)※要事前申込 申込方法
いわき市立草野心平記念文学館に電話(0246-83-0005)または以下の申込フォームによりお申し込みください。代表者氏名、お住まいの地域、電話番号及び参加者全員の氏名と年齢区分を伺います。
※申込期間:7月3日(水)~8月20日(火) 9時~17時(休館日を除く) 定員を超えた場合は抽選となります。
申込フォーム

企画展「草野心平の書画展」

会期 2025年3月15日(土)~6月8日(日)
休館日(予定) 毎週月曜日、2025年5月7日(2025年5月5日は開館)

 草野心平は、「天」「富士山」「蛙」「石」などを主題とした40冊の詩集以外にも、小説や随筆、評論など様々な著書を残しました。多彩な表現は文筆に留まらず、心平は、書や画を出品した個展を数多く開いています。
 心平の書画をとおして、詩人の多彩な創作活動を紹介します。

スポット展示

「猪狩満直」

会期 2024年4月13日(土)~6月23日(日)
 いわきゆかりの詩人で、草野心平とも交友があった猪狩満直の生涯と作品の魅力を紹介します。

「草野心平 愛の詩(うた)」

会期 2024年7月6日(土)~9月23日(月・休)
 「古関裕而展」で古関と妻となる内山金子の往復書簡を展示することにちなみ、草野心平の「愛」を主題とした作品を紹介します。

「渋沢栄一といわき ―草野心平の実祖父・白井遠平との関わりから―」

会期 2024年8月17日(土)~10月27日(日)
 今年発行された新1万円札の肖像に選ばれた渋沢栄一(1804~1931)は、現在の常磐興産株式会社の設立に尽力するなど、いわき市とも関わりがあります。本展では、いわき市における栄一の足跡を白井遠平(1846~1927)との関わりから紹介します。遠平は、詩人・草野心平(1903~1988)の実祖父で、常磐炭田の開発に貢献したことなどで知られる実業家です。

「吉野せい」

会期 2024年10月5日(土)~12月22日(日)
 いわきゆかりの作家で、草野心平とも交友があった吉野せいの生涯と作品の魅力を紹介します。

「草野天平」

会期 2025年1月2日(木)~3月23日(日)
 草野心平の弟、詩人草野天平(くさのてんぺい 1910~1952)の生涯と作品の魅力を紹介します。

常設展示 展示の構成

常設展示室内では、草野心平の生涯と作品を紹介しています。室内は、時間の経過とともに音や光が変化。カエルや虫たちの声、水のせせらぎと光の色の組み合わせによって心平の「すべてのものと共に生きる」作品世界を体感することができます。

草野心平の生涯とその時代

人生と時代・詩の変化
まるでタイムトンネルのようなドーム状の展示内部では、ジグザグロードとも言える心平の生涯と交友、そして作品を紹介しています。奥に進むつれ、85年間に渡る心平の歩みをたどることができます。

人間性を物語るエピソード

転居にみる人との交流
16歳で故郷を出てから40数年間、心平は日本国内だけでも合計32回の引越しをしています。中でも貧しかった20代から30代にかけては20数回の引越しをしましたが、その多くは家賃の支払いに行き詰ってのいわば「遁走」でした。ここでは、転居年譜とその転居の中で心平に寄せられた書簡を紹介しています。

居酒屋「火の車」
心平は生涯に様々な商売を手がけました。「火の車」は、1952(昭和27)年、東京都文京区田町に開いた居酒屋で、心平がカウンターで包丁を握り、奥の四畳半で寝起きをして健筆をふるったという記念碑的場所です。

石ころたち
コレクションの趣味などない心平が、ただひとつ、こだわって集め続けたもの、それが名もない石ころたちでした。地球の奥深く、幾万年と眠り続けた石の孤高と時間。小さな石を手にとって見つめるとき、心平はそこにミクロコスモスを感じるといいます。

命名の達人
心平が「命名の天才」だったことは誰もが認めます。命名とは、心平にとって最も短い詩の形態だったのかもしれません。ここでは作品に登場するカエルをはじめとした動物に命名した名前を紹介しています。心平が実生活で共に暮らした動物たちの名前もあります。

作品に見る草野心平の世界

モチーフ
心平が作品のモチーフとしていた世界を紹介しています。心平にとっての「生」、また彼の宇宙観にある「天」というモチーフを、本人の言葉とそれらを描いた作品によって紹介しています。

表す・奏でる
心平の詩的世界の中でも特に独創性にあふれた文字使い、擬音で構成された詩、そしてイメージの広がりと豊かな言語感覚を紹介しています。また、心平自身の肉声による自作詩朗読コーナーもあります。

年間催し案内




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