アトリウムロビー 2022年10月8日

企画展


草野心平生誕120周年記念企画展「草野心平の詩 海は己れの海鳴りをきき。」

会   期 2023年4月15日(土)~6月25日(日)
休 館 日 毎週月曜日

 

 詩人・草野心平(くさのしんぺい 1903〜1988)は、「天」「富士山」「蛙」「石」などを主題とした詩を多く書きましたが、1,400余篇の詩の中で、「相当数書い」たと自覚している主題の一つに「海」があることは、あまり知られていません。
 間断ない波の動作を動詞を完結させずに現そうとした「窓」、破調的な重量のあるリズムをつくった「日本海」、幻想的に書いた「Bering-Fantasy」、日本語の文字の形象を意識した「磐城七浜」など、創作の際のエピソードをあかしている「海」を主題とした詩篇の他、故郷・いわきの沿岸部や国内外の海について触れた随筆で、生誕120周年を迎える詩人の創作上の「海」、実体験した「海」を紹介します。
 あわせて、「若い人たちに、いわきの海産物をもっと食べてもらいたい!」という思いからはじまった「いわき七浜 イケメンプロジェクト」コラボ展示として、いわきの七浜を擬人化したキャラクターをパネルで展示します。

会期中の催し


ギャラリートーク

➀2023年5月13日(土)14時~14時30分
②          6月3日(土)  14時~14時30分
学芸員による展示解説です。申込不要、要観覧券。



草野心平生誕120周年・文学館開館25周年記念企画展「宮西達也Newワンダーランド展」

会   期 2023年7月15日(土)~9月24日(日)
休 館 日 毎週月曜日、7月18日、9月19日(7月17日、9月18日は開館)

   

 宮西達也(みやにしたつや 1956~)は、ほのぼのとしたカラフルな絵と心温まるストーリーで数々のベストセラーを手がける絵本作家です。ユーモアの中に孤独や愛といったテーマを織り込み、人とのつながりの大切さを伝える物語の奥行きは、子どもだけでなく多くの大人の心も惹きつけています。
 本展では、200万部のベストセラー「ティラノサウルス」シリーズや、正義の味方がおとうさんとして世界や家族の平和を守るために奮闘する「おとうさんはウルトラマン」シリーズなど代表作の絵本原画を中心に、制作資料や秘蔵のスケッチ、ラフ原稿、絵本作品のジオラマなどを展示します。



会期中の催し  作者の宮西達也先生がやってくる! 憧れの先生に会えるぞ!


おかげさまにて、全日程盛況のうちに終了いたしました。ご参加いただきました皆様に御礼申し上げます。
(1)オープニングセレモニー 
  企画展のはじまりのセレモニーです。お気軽にご参加ください。
 日 時  7月15日(土) 9時~(20分程度を予定)

(2)ギャラリートーク
  宮西先生による展示解説です。何が飛び出すかお楽しみ!
 日 時  7月17日(月・祝)、8月13日(日)………………………… 9時30分~10時
      7月16日(日)、8月11日(金・祝)、12日(土)……13時30分~14時
(3)ライブペイント
  宮西先生の制作の様子を見せちゃうぞ! 全6回で完成するぞ。
 日 時  7月15日(土)、16日(日)、17日(月・祝)、
      8月11日(金・祝)、12日(土)、13日(日)

(4)サイン会
  宮西先生のサイン会です。君のためだけにサインしてくれるぞ!
 日 時  7月15日(土)、16日(日)、17日(月・祝)、
      8月11日(金・祝)、12日(土)、13日(日)

(5)読み聞かせ
  宮西先生が絵本を読んでくれるぞ!
 日 時  7月15日(土)、16日(日)、
      8月11日(金・祝)、12日(土)
      いずれも13時~13時30分

(6)ワークショップ「フタバスズキリュウをつくろう!」
  いわきでの催しのために、宮西先生が特別に考えてくれたかっこいいフタバスズキリュウを作るぞ! ものすごくレアだ!
 日 時  7月17日(月・祝)、8月13日(日) いずれも13時30分~15時

草野心平生誕120周年記念企画展「中山義秀展」

会   期 2023年10月7日(土)~12月24日(日)
休 館 日 毎週月曜日、10月10日(10月9日は開館)

 中山義秀(1900~1969)は、福島県岩瀬郡大屋村(現・白河市大信)に生まれ、進学した早稲田大学で後に新感覚派作家の旗手となる横光利一と出会い、文学の道を志しました。 多くの苦難に見舞われながらも、1938年に『厚物咲』で芥川賞を受賞、続いて発表した『碑』により作家としての地歩を固めた義秀は、次々に作品を発表し、戦後は歴史小説を手掛け、『新剣豪伝』『咲庵』などの代表作を遺しました。
 本展では、時流に流されず自らのテーマを追求し続けて文学の道に邁進し、「孤高の文士」「最後の文士」と称された義秀の生涯と作品を展観し、いわきや草野心平との関わりについても紹介します。

   

会期中の催し  


(1)記念講演会「平成・令和の歴史小説と中山義秀」 
 日 時 11月26日(日)14時〜15時30分
 講 師 澤田瞳子氏(小説家・中山義秀文学賞選考委員)
 会 場 文学館小講堂
 聴 講 無料 
 定 員 先着70名 要申し込み 
 申し込み方法
  ⑴申し込み先
   いわき市立草野心平記念文学館に電話(0246-83-0005)でお申し込みください。
   代表者氏名、住所、電話番号及び聴講者全員の氏名・年齢を伺います。
  ⑵申し込み時間
   10月7日(土)より11月24日(金)まで、9時~17時(休館日を除く)。
   定員に達し次第締め切ります。
   新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況により、定員が変更となる場合があります。

講師プロフィール
・澤田瞳子(さわだ とうこ)氏

 1977年、京都府生まれ。小説家。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士過程前期修了。2010年に『孤鷹の天』でデビューし、2011年同作で第17回中山義秀文学賞を最年少受賞。2013年『満つる月の如し 仏師・定朝』で第2回本屋が選ぶ時代小説大賞2012、第32回新田次郎文学賞受賞。2016年『若冲』で第9回親鸞賞、2020年『駆け入りの寺』で第14回舟橋聖一文学賞、2021年『星落ちて、なお』で第165回直木賞受賞。他、著作多数。2020年より中山義秀文学賞選考委員。同志社大学客員教授。

  
(2)ギャラリートーク

➀2023年11月11日(土)14時~14時30分
②          12月9日(土)  14時~14時30分
学芸員による展示解説です。申込不要、要観覧券。

スポット展示


「猪狩満直」

会期 2023年4月8日(土)~6月25日(日)
いわきゆかりの詩人で、草野心平とも交友があった猪狩満直の生涯と作品の魅力を紹介します。


「いわきの古生物」

会期 2023年7月1日(土)~9月24日(日)
いわき市内で見つかった三葉虫やアンモナイト、クビナガリュウの脊椎骨、イワキゾウの乳臼歯などの化石を展示します。触れる化石もあります。


「吉野せい」

会期 2023年10月7日(土)~12月24日(日)
いわきゆかりの作家で、草野心平とも交友があった吉野せいの生涯と作品の魅力を紹介します。


「草野天平」

会期 2024年1月2日(火)~3月31日(日)
草野心平の弟、詩人草野天平(くさのてんぺい 1910~1952)の生涯と作品の魅力を紹介します。


常設展示 展示の構成


常設展示室内では、草野心平の生涯と作品を紹介しています。室内は、時間の経過とともに音や光が変化。カエルや虫たちの声、水のせせらぎと光の色の組み合わせによって心平の「すべてのものと共に生きる」作品世界を体感することができます。















草野心平の生涯とその時代

人生と時代・詩の変化
まるでタイムトンネルのようなドーム状の展示内部では、ジグザグロードとも言える心平の生涯と交友、そして作品を紹介しています。奥に進むつれ、85年間に渡る心平の歩みをたどることができます。


人間性を物語るエピソード

転居にみる人との交流
16歳で故郷を出てから40数年間、心平は日本国内だけでも合計32回の引越しをしています。中でも貧しかった20代から30代にかけては20数回の引越しをしましたが、その多くは家賃の支払いに行き詰ってのいわば「遁走」でした。ここでは、転居年譜とその転居の中で心平に寄せられた書簡を紹介しています。

居酒屋「火の車」
心平は生涯に様々な商売を手がけました。「火の車」は、1952(昭和27)年、東京都文京区田町に開いた居酒屋で、心平がカウンターで包丁を握り、奥の四畳半で寝起きをして健筆をふるったという記念碑的場所です。

石ころたち
コレクションの趣味などない心平が、ただひとつ、こだわって集め続けたもの、それが名もない石ころたちでした。地球の奥深く、幾万年と眠り続けた石の孤高と時間。小さな石を手にとって見つめるとき、心平はそこにミクロコスモスを感じるといいます。

命名の達人
心平が「命名の天才」だったことは誰もが認めます。命名とは、心平にとって最も短い詩の形態だったのかもしれません。ここでは作品に登場するカエルをはじめとした動物に命名した名前を紹介しています。心平が実生活で共に暮らした動物たちの名前もあります。

作品に見る草野心平の世界

モチーフ
心平が作品のモチーフとしていた世界を紹介しています。心平にとっての「生」、また彼の宇宙観にある「天」というモチーフを、本人の言葉とそれらを描いた作品によって紹介しています。

表す・奏でる
心平の詩的世界の中でも特に独創性にあふれた文字使い、擬音で構成された詩、そしてイメージの広がりと豊かな言語感覚を紹介しています。また、心平自身の肉声による自作詩朗読コーナーもあります。

年間催し案内





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